さすが、おフランスの大手ワイナリーですね。
ロゼのユーザー層をよく分かっていて、しっかり掴んで来てると思います。
すごくきれいな淡く透き通るペールピンクは、グラスに注いだ瞬間に「かわいい」と言わせる色合いです。

価格は2,000円を切る設定で、家飲みから女子会、BBQまで幅広く合わせられる安心感のあるロゼに仕上がっています。買って失敗のない1本だと思います。
生産地 | フランス |
品種 | グロロー |
ヴィンテージ | 2023 |
アルコール度数 | 10.5% |
購入先 | アマゾン |
価格 | 1,907円 |
ペールピンクのきれいな色です。淡い色からは想像しにくいですが、ロゼとしてはアロマもしっかりあって、さすが大手ワイナリーのロゼ・ダンジュです。アマゾンのタイトル表記は辛口ですが、私の判断はオフドライ(やや甘口)です。

色はかわいいペールピンクです。輝きがあってアクセサリのローズゴールドを思い起こさせる素敵な色です。
淡い色からは想像しにくいですが、意外とアロマはしっかりです。赤果実系のアロマと洋梨や白桃の濃縮感があるアロマ、ほんのりキャンディーのニュアンスも感じられる。
アタックはスムース。先に柔らかな甘みが広がり、その後にフレッシュな酸味が広がりますが、ややシャープな感じ。気になる人は少し高めの温度で飲むといいかも。
ラベル表記のテイストについて
私はこのワインを飲んで、えっ?と思いました。アロマや味ではなく、ワインの甘辛表記に違和感を感じました。
輸入はサントリーですが、ちょっとですねぇ、甘辛表記に難がありますね。官能的な部分もあるので、人によって異なる部分ではありますが、
そんなに辛口にしたいの?
アマゾンの商品タイトルには、「辛口」と表記していますが、甘辛バーチャートは「3」で、ボトルのラベルにも「やや辛口」と表記しています。
どないやねん。
大日本ワイン界には、分かってる人は辛口みたいな意味不明なオッサン的発想があります。日本酒も同じです。
このワインのプロダクトシートには残糖量が18g/Lと表記されています。ですので、さすがに商品タイトルの「辛口」はないですね。ないやろ。
では、やや辛口はどうでしょうか。
これも微妙なんですよ。EUの規定のやや辛口(medium dry)の残糖量上限は12g/Lです。しかし、条件付きで18g/Lでもギリでやや辛口に入れることはできます。その条件がこの一文です。
18 grams per litre, where the minimum total acidity has been set by the Member State under paragraph 2;
COMMISSION REGULATION (EC) No 2016/2006
of 19 December 2006
これを日本語にすると、「加盟国がparagraph 2で最低総酸度を設定している場合に限り、18g/Lまで拡張可能」となります。
日本はEU加盟国ではないので、この「加盟国による最低総酸度設定」という条件をそもそも満たせません。
つまり、サントリーがこのEU規定を根拠にしているとしても、日本では根拠が存在しない可能性が高いですね。EU規定を都合よく部分引用して、辛口正義のオッサン的消費者に適用しようという構図が見えてしまう。
まぁ、ギリやや辛口でもいいけど、
そんなに辛口にしたいの?
ご苦労なこった。こんな苦労をしないといけないのは、大日本ワイン界、あなたたちが辛口正義みたいなオッサン的消費者を作ってきたからじゃないの?
私はメゾン・カステル・ロゼ・ダンジュはオフドライ(やや甘口)だと思いますけど?でもでも、官能的な部分もあるから…
ペアリング
ラム肉串焼き気を取り直してペアリングに行っちゃいます。ミートガイで買ったラム肉ブロック肉(下味つき)と野菜の串焼きです。

私は酸味でラム肉の脂を流す感じで飲むのが好きなので、低めの温度でキリっとした感じで飲みました。野菜は軽くレンチンしておいて、グリルで焼きました。