【スペインのお米料理】セコ、メロソ、カルドソの違いとスペインのメニューを解析

ちょっとややこしい話ですけど、もともとパエリアはバレンシア語でフライパンという意味で、現在では料理名になっています。

パエリアってスペインの炊き込みご飯みたいな大きな感じになってるけど、もともとはバレンシアのお米料理です。

日本では、イカ墨のパエリアとか、手長エビのパエリアとか、とにかく全部パエリアだけど、スペインでは違うんだよ。

細かいこというなや、ボケ。

まぁ、そう言いたくなるよね。分かるんだけど、ほんとにパエリアって書いてないから困る。じゃあ、なんて書いてるかというと、アロス・デ(Arroz de ~ )って書いてる。~のお米料理という意味。

スペインでは、アロス・デのほうが一般的な言い方だと思っていいよ。パエリアはバレンシア色が強いちょっと別格な感じですね。

目次

汁気の多さの違いで3種類

スペインのお米料理は、汁気の多さで3つに分類されます。汁気がないセコ、やや汁けが残るリゾットに近いメロソ、汁気たっぷりの雑炊的なカルドソの3つです。

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だから、理屈的にはメロソのパエリアとか、カルドソのパエリアとか言えそうだけど、それは聞いたことがないかな。

バレンシアのパエリアは、基本セコなんですよ。パエリアはセコでいいよ、もう。

それで、汁気の多さでアロス・メロソとか、アロス・カルドソと呼ぶわけです。アロス・セコは、言葉としてはあります。でも、あまり聞かないね。使わないかも。

カジュアルなお店では、何々のカルドソとハッキリ書いてることもあります。例えば、Arroz caldoso de bogavante(オマール海老のカルドソ)とか。

メニューに汁気分類は書いてない

でも、メニューには、メロソなのか、カルドソなのか、はたしてセコなのか?書いてないことも多い。

なんやねん、それは。

チャーハン頼んだのに、おじや来たら嫌ですよね?
まぁ、大丈夫だけどね。

さぁ、カップルでスペイン旅行に行きました。

彼女が「今日はおしゃれグルメランチしない?」と、ケンタッキーにしない?みたいなノリで、なにも考えずに言いやがった。

でもね、誰でもスペインでパエリアというか、アロスというか、お米料理を食べたいよね。

スペインおしゃれグルメランチ メニュー解析

おしゃれグルメランチのコースメニューはこんな感じです。さぁ、彼氏たのむよ。

Entrantes
(前菜)

  • Empanada casera
    (自家製の包み焼き、パイ料理)
  • Croquetas de jamón ibérico Joselito
    (イベリコハムのクロケッタ)
  • Salpicón de rape y langostinos
    (アンコウと海老のサラダ)

Arroces (a escoger 2 de los siguientes)
お米料理

  • Arroz de pescado y verduritas
    (魚介と野菜)
  • Arroz negro de calamar y espuma de ali-oli
    (イカ墨とアリオリ泡ソース)
  • Arroz de pulpo, cherrys y ali-oli de albahaca
    (タコとミニトマト、バジルアリオリ)
  • Arroz de rabo de vaca
    (牛テール)

Postre
(デザート)

  • Torrija de brioche.
    (ブリオッシュフレンチトースト)

前菜、多くないですか?

ううん、ちっちゃいヤツやて。おしゃれグルメランチやねんから。

Arroces(お米料理)

まず、スペイン語が分からなくても、「a escoger 2 de los siguientes」は、丸暗記しちゃおう。

下記から2つをチョイスという意味ですが、これをスペイン語でワーッと言われても分からないよね。ポカーンってなるよね。店員さんは選ぶのを待ってます。シーン。

えっ?えっ?
なに?えっ?

こうなると、女子は、ほぼ100%の確率で「頼りないな、こいつ、ほんま」って思います。男らしい、女らしいの時代じゃないし、私もそれを言われると困るけど、

メンズにはしっかりしてほしい。

アロスの傾向 ほぼメロソ

4種類のお米料理を見ていきますが、どこにもメロソとかカルドソとか書いてないよね?

2種類選べるなら、雑炊+雑炊とか、焼き飯+焼き飯をチョイスしたくないですよね?ちょっと違う感じの2種類を選びたいよね。

まず、パエリアが入ってないので、セコはないと思っていいですね。あとは、メロソかカルドソのどちらかです。

おしゃれグルメのコースでカルドソは出ないと思って大丈夫。こういうメニューの場合は、全部メロソと思っていいです。

おしゃれグルメ系のモダンなレストランでは、だいたいメロソ系なんですね。でも、メロソの中でも、セコ寄りで来るか、カルドソ寄りで来るか?はあります。

これを想像しながら待つのが楽しい。ちょっと、このメニューから二条琴音風の独自解析をしてみようと思います。

1. Arroz de pescado y verduritas
(魚介と野菜)

可能性が高いスタイル:メロソ汁気多め

魚介の出汁、とろみなどが米に絡んで、柔らかめのスープ多めの仕上がりになりそうかなと思います。

2. Arroz negro de calamar y espuma de ali-oli(イカ墨とアリオリ泡ソース)

可能性が高いスタイル:クリーミーなメロソ

日本だとイカ墨のパエリアと言いますけど、スペイン語ではArroz negroと言います。パエリアとは言わないですね。

クリーミーなメロソで出てくることが圧倒的に多いです。バターやチーズは使わないからクリーミーは語弊があるかもしれないが、イカ墨の質感がクリーミーな感じなんだよね。

イカ墨はセコ寄りだと見た目が良くないですよ。焦げた米みたいに見えてしまうし、汁気があったほうが黒い艶がしっかりでます。

それに、 泡(エスプーマ)アリオリソースにも、クリーミーなメロソが合うと思います。

3. Arroz de pulpo, cherrys y ali-oli de albahaca
(タコとミニトマト、バジルアリオリ)

可能性が高いスタイル:セコ寄りメロソ

この中では、最もセコ寄りで出てくる確率が高そうですね。他の3種類はセコ寄りだとイマイチかなと思うけど、これはセコ寄りも合いそうです。

4. Arroz de rabo de vaca
(牛テール)

可能性が高いスタイル:カルドソ寄りメロソ

カルドソ寄りで出る可能性が最も高いのは、この料理かなと思います。牛のテールもしっかり煮込んでると思うから、その煮汁をたっぷりお米に吸わせたいですよね。

だから、スープ多めのカルドソ寄りか、特に濃厚でとろみが強いメロソで出てくると思います。というか、カルドソ寄りで出せよって思っちゃう。

じゃあ、どのお米料理を選ぶ?

じゃあ、何を選ぶの?ってことですが、私なら以下の二つですね。

  • Arroz negro de calamar y espuma de ali-oli
    (イカ墨とアリオリ泡ソース)
  • Arroz de rabo de vaca
    (牛テール)

え?
まさか、まさか。

2人で異なる2種類を選んで、ひとくちシェアで4種コンプしようと思ってます?

卑しいやつだなー。
ひとくちシェアなんて、サイゼリアだけにしてくださいね。そんなことするのは、日本人だけですよ。

飲み物は、水、コーヒー、ソフトドリンク、ワイン(赤、白)付きで。おしゃれグルメ系レストランは、ちゃんとワインを選んでるので、おいしいハウスワインも多いですよ。だいたい、地元のD.O.から選んでますね。

スペイン おしゃれグルメランチのお値段

おいしくいただいた後は、待ちに待ったお会計でございます。さぁ、彼氏たのむよ。

€60~€70ぐらいです。
まぁ、11,000円~13,000円ってとこですね。

ひとりぶんやがな。なにゆうてんの。

え、ランチで?
まぁ、おしゃれ系グルメランチですからね。海沿いのおしゃれなレストランだとこれぐらいですね。

奢ってよ、ランチぐらい。

€60は高くないどころか、飲み物付きで良心的な値段だね。お高いお店になると、飲み物は別で取られるのが普通ですからね。

2万なんぼって、ほんまに笑うわ。

経済が苦手な人でも、なんか円安ってやばそうな気しません?


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