今回は2025年に行われたドイツのメルツ首相とトランプの会談を取り上げます。
ドイツのメルツさんは、ヘルメットを送るのにうんうん悩んでアホや言われたこともあったけど、外交姿勢がかなりアクティブになったよ。
トランプが火をつけたと思うけど、持ち前の頭の良さと英語力が冴えわたるシーンが多くて、かっこいいですね。
二条琴音は、とにかく誰でもボロカスに言うロクでもない奴だと思ってません?そんなことない。ボロカス、クソミソに言うのは、
日本と日本人にだけです。
だって、税金払うのをやめちゃうぐらい愛想が尽きてるからね。
メルツさんは、弁護士、エリートビジネスマン
メルツさんは、政界から一度撤退していたり、いろいろあったのですが、その辺は勝手に調べてもらうとして、トランプとの会談だけにフォーカスしちゃうね。
メルツさんは民間企業での経験も豊富。弁護士さんなので大手の国際法律事務所、それから、ブラックロックをはじめ、いくつかの有名企業に在籍していました。
在籍といっても、もちろん各有名企業の上層階でお仕事されて方なので、エリートビジネスマンね。
メルツさんは、英語がとても流暢で頭も切れるので、トランプもやりにくい奴だけど実力は認めているようだね。つまり、ディールができる奴。
そんなすごい奴と俺たちのサナエを比べるなよ
うん、私もメルツさんとスナック高市のサニー・ママは能力にかなりの差があると思うので、比べるのはかわいそうだと思ってます。
でも、既に比較されてるんだよ。
以下はイギリスのザ・ガーディアンの記事だけど、日米首脳会談の記事に去年のメルツさんとトランプのやり取りが書かれてます。
It was not Trump’s first awkward moment regarding the war. Last year, when Germany’s chancellor, Friedrich Merz, brought up 6 June as D-day, Trump responded that it was “not a pleasant day” for the chancellor.
Merz replied: “Well in the long run, Mr President, this was the liberation of my country from Nazi dictatorship.”
Trump mocks Japan about Pearl Harbor in response to question about Iran war
日米首脳会談でトランプが真珠湾ジョークをぶっ込んできたでしょ。メルツさんも同じように、トランプにノルマンディー上陸作戦をぶっ込まれたのね。
サニー・ママはトロいから何も返せなかったけど、メルツさんは見事に返したんだよ。だから、こういう風に比較されちゃうんだよ。
露骨に高市はダメだったとは書かれなくても、メルツさんはこういう風に返したのに…ねぇ?って書かれてるのね、これは。
確かにね、ホルホルのことで、どのようにトランプと対峙するか注目されてる状況だから、ちょっとタイミング悪かったという気もする。
運も悪かったかなと少しは思っとります。
ドイツは日本とそんなに立場は変わらない
安全保障にただ乗りしやがって!とか、アメリカがいないと守れないだろ!という上から目線を食らってるのは日本と同じなんだよ。
NATOが機能すればの話だけど、他のヨーロッパの国々と一緒に戦える部分は日本より有利。だけど、対アメリカでの立場は日本とさほど変わらない。
日本はハードもソフトも力がないから、ケツを舐めるしかありません。ヨーロッパもオワコンだけど、まだソフトは戦えるんだよ。プライドを持ってトランプと対峙するんだよ。
メルツさんは、ハッキリと安全保障にただ乗りしたことは認めてます。認めたうえでトランプと対峙しているんだよ。ただ乗りしました!でも、ちょっと言わせてもらいます。
どっかの教授やキャスターみたいにアメリカの国益だったじゃね?と、ただ乗りの正当化はしていない。しょうもないテレビの連中はそれでいいけど、トランプにそのスタンスで対峙すると、まとまる話もまとまらない。
もう冷戦は終わっただろ?
2025年 メルツ VS トランプ
じゃあね、しょぼいオバハンのことはいいから、去年のメルツさんとトランプの会談を見ていこうよ。
先に書いたザ・ガーディアンの記事にあるやり取りなんだけど、メルツさんは、トランプにD-day(ノルマンディー上陸作戦)のことでいじられた。
トランプは「That was not a pleasant day for you」とか、「This was not a great day!」とか言いやがったんだよ。
負けた日を自由を取り戻した日に変える
お前たちにとって最悪の日だっただろ!みたいなガキ大将のノリだよ。メルツさんも頭に来たと思うけど、素晴らしい返し方をしている。
メルツさんの返し:
結局のところ、大統領、あれは我が国がナチスの独裁から解放された日でした。
Friedrich Merz (36:37):
… in the long run, Mr. President, this was the liberation of my country from Nazi dictatorship.
German Chancellor Visits White House
そして、トランプ:
笑みを浮かべて、そうだね、その通りだね。
Donald Trump (36:44):
That’s true. That’s true.
German Chancellor Visits White House
トランプは「That was not a pleasant day for you」と、ドイツが負けた日として話してるんだよ。
この流れだと、負けてから同じ国の統治者や制度が変わっただけ国のように聞こえる。別にそれも悪くないけど、もっと強いが想いがあるんだよね。
メルツさんは、いったんこの流れに乗りかけて「No, that was not a pleasant… Well..」と言ってるけど、いや、違うってすぐに切り替えた。
結局ね、そっちの流れには乗らずに、ナチスから解放された日、つまり、ナチスとは違う新たな国の始まりの日として答えたね。
トランプは、そうだね、その通りだねと答えるしかない。
メルツさんは、ドイツは統治者や制度が変わっただけの国じゃない、まったく違う新しい国になったのだという想いを伝えて、同時にそれをアメリカがしてくれたとトランプをご機嫌にしてみせた。
メルツさんがセットアップ
そして、トランプのthat’s trueの後に、メルツさんは、「We know what we owe you」と俺たちは、あなたたちに対する責任を理解しているとNATOの話に持っていく。
Friedrich Merz (36:44):
And we know what we owe you. But this is the reason why I’m saying that America is again in a very strong position to do something on this war and ending this war. So let’s talk about what we can do jointly, and we are ready to do what we can. And you know that we gave support to Ukraine and that we are looking for more pressure on Russia. The European Union did, and we should talk about that.
German Chancellor Visits White House
メルツさんは、あなたたち、アメリカに対して、西側の国々に対して…と話してると思うけど、トランプは「俺に」対する責任を理解しとるんやろ、フフフと思ってるだよ、きっと。
メルツさんは、このようにトランプの自尊心をくすぐりながら、「we are looking for more pressure on Russia」と、ウクライナにしっかりプレッシャーかけていかなきゃなと、ちゃっかり、言うべきことを言ってる。
looking for
looking forは中学英語でみんな知ってると思うけど、この文脈では翻訳がちょっとむずい。そういう方向を目指しているニュアンスで、この場合だと必要と考えている、強めていきたいとか、そういう感じかな。
私も翻訳がむずくて、「プレッシャーかけていかなきゃな」Let’sまではいかないけど、やろうぜ感で翻訳している。
それは前の文章で、メルツさんがLet’s talk about~で先にやろうぜ感を出していて、さらに準備はできてるぜとも言ってるから、私はやろうぜ感で意訳したよ。
メルツさんは、計算した順序で話してると思う。トランプのスタンスを考えると、一緒にロシアに圧力をかけようぜ!と直接言うと、お前らでやれとなるかもしれない。
だから、できることを話そうぜ!のやろうぜ感のなかで、圧力をかける必要があるという言い回しを使いながら、必要があるからやろうぜと言ってるね。
これが、本物のしたたかさだよ。
そして、トランプらしい返し
トランプはヨーロッパのことはお前らがやれというスタンスなので、うまく言ったとしても、面と向かって「一緒にロシアにプレッシャーをかけよう」と言うのは、なかなか大胆だよ。
でも、メルツさんはトランプを不機嫌にさせなかった。さらに、
We will talk about it and it’s good timing.
タイミングもいいし、(ロシアにプレッシャーのことを)話そうぜと言わせたんだよ。でも、ここからがやっぱりトランプもひと筋縄ではいかないの。
速攻で自分の自慢話にすり替えたんだよ。
でも、これをトランプが自分勝手とか、幼稚だとか文句を言うのは間違いだと思うね。
あまりトランプを舐めないほうがいいぞ
私も無茶苦茶だとは思うけど、トランプの交渉のやり方って、けっこう王道だったりもするし、嗅覚みたいなものは本物なんだと思うよ。
タイミングもいいし、話そうぜといいながら、速攻で自分のしゃべりたい自慢話をする。これだから、トランプは…じゃない。
トランプご機嫌なんだよ、これ。
大事なことね。トランプは、メルツさんの「ロシアに圧力かけようぜ」を否定してないんだよ。やるとも言ってないけどね。本当に嫌なら言うんだよ。
それを、今、約束させられても困るんや。
メルツさんはヨーロッパの代表格の立場で言うべきことを言って否定されず、トランプは大好きな自慢橋をして、なにも約束せずに済んだ。
メルツさん、トランプの自慢話に乗っかっちゃう
トランプは大好きな自慢話を始めるんだけど、そのなかに兵士の採用数がアメリカ史上最高なんだぜ~って話があるの。
but the highest in the history of our country recruitment, joining the Army, Navy, Air Force, Marines, Coast Guard, police forces all over the country.
German Chancellor Visits White House
メルツさんは、What did you do for that?とか言っちゃって、へえ、どうやってやったんすか?って、先輩の武勇伝を聞いてる後輩みたいなこと言っちゃうんだよ。
そして、その答えが、なんと!
Spirit. They love our country again.
スピリットって、トランプらしい中身がないひとことですね。もうちょっと、実務的なことを聞きたいよね。給料を上げたとか、福利厚生をよくしたからだとか、なんかあるやろ?
そして、トランプはメルツさんに「You’re going to do the same thing」お前もそうなれるよって言うんだよ。おまえもできるよって言う。
かなり上から目線なんだけど、これね、トランプはメルツさんにエールを送ってる、つもり。
トランプ、天才的なトークだった、かも
あのね、先に言っておくけどね、トランプはそんなに考えてないと思う。でもね、文脈から想像すると、メルツさんには響いたかもと思う。
メルツさんは、「あなたたちに対する責任を理解している」と言ったよね。これはNATOの話だね。ドイツは防衛費の大幅増額を打ち出した。しかもそれを憲法の財政規律を改正してまでやろうとしている。
だから、トランプの兵士採用数の自慢話は全く関係ない話じゃない。ドイツは兵士も増やさなきゃいけない。いびつな兵士の内訳だったりするし。
そこで、トランプの「お前もそうなれるよ」がエールになる。ドイツは歴史上の問題もあって軍備増強は簡単じゃない。だけど、トランプは成功するさと言ってる。
俺のように、俺のように成功だけどね。
ここで、トランプが言ったパッと見は中身がなさそうな「スピリットだよ、スピリット」が意味を持ってくるんだよ。
「Spirit. They love our country again」
メルツさんの立場に置き換えると、Theyはドイツの若者かもしれないし、ポーランドやフランスなどの周辺国の信任も想像するかもしれない。
トランプはメルツさんに響くかなんて考えてなかったと思う。俺が大統領になってから兵士の採用数が爆増でさー!ぐらいだと思うけど、メルツさんは感じるものがあったんじゃないかな。
全面的にうまくいったわけじゃない
メルツさんも徹底的に準備したらしいよ。それに、ヨイショもしたんだよ。トランプのおじいちゃんはドイツからの移民らしく、出生証明書を額に入れてプレゼントしたよ。
したたかだよね。だって、お前のルーツはドイツにあるんだぞってことだから。ルーツがある国に対して無茶苦茶なことをするなよってね。
水と油の部分もあったけど
実際はうまく話が進んだことばかりじゃない。今回はトランプがぶっ込んできたノルマンディー上陸作戦の話にフォーカスしただけだから。
トランプがウクライナの戦争を子供のケンカに例えたり、あきれるシーンもあった。だけど、やっぱりメルツさんはトランプに反論はしてるんだよね。
メルツさんは頭の切れる人だし、英語がネイティブレベルで、アメリカのビジネスも知ってる人だから、トランプとやれるのだと思う。
よくしゃべるご機嫌なトランプ
リンクの動画を見るとトランプはよくしゃべってるんだよね。いろんな記者が「Mr. President….」ちょ、ちょっと、あの大統領…みたいなこと言ってます。質問と違う方向に行っちゃうんだよね。
なんだかんだいって、トランプはご機嫌だったよね。露骨なヨイショのせいではなく、メルツさんがトランプにとって話せる奴だったからだと思うよ。
メルツさんは公式の場では「Mr. President」で通してるね。ファーストネーム呼びで懐に飛び込んでいい雰囲気とか、そんなことは本質とまったく関係ないし幼稚すぎる。
言葉と言葉の真剣勝負、それが本質。
いかがでしたか?
2025年の独米首脳会談のトランプのぶっ込みとメルツさんの返しを振り返ってみました。
これからもメルツさんには目が離せませんね♡

